ブランドの多くは、そのブランドを象徴する「トレードマーク」をもちいています。
それは そのブランドのアイデンティティーとしての役割は果たすこともありますし
象徴として存在感の証としてのケースや、そのブランドのメッセージ性や責任など
理由は様々です。
トレードマークがロゴとして存在するブランドなどが例としては わかりやすいのではないかと思います。
シャネルのロゴ。と聞くとアルファベットのCと反転したCが重なっているロゴが パッと浮かびます。
一見、シンプルなロゴでは無くても エルメスのように馬車がロゴになっているようなケースもあります。
ファッションからは離れますが iPhoneなどの製作をしているアップルもシンプルで分かりやすいロゴをトレードマークにすることで「これはアップル社の製品」というのが一目瞭然ですね。
ロゴをブランドの製品自体に用いるケースもあります。
ルイ•ヴィトンのモノグラムなどが そのパターンです。
ディオールなども分かりやすいかと思います。
クリスチャン•ルブタンのトレードマークは、「レッドソール」と呼ばれるものです。
日本では、「深紅の靴底」といわれています。ソールは靴底、靴の下部や裏を意味します。
この、クリスチャン•ルブタンのレッドソールというトレードマークは
ロゴでもなければ 製品にブランドを象徴する模様をちりばめたものではありません。
しかしながら ヒールのソール部が独特な赤に塗られているだけで
その靴が「クリスチャン•ルブタン」だということがわかります。
ブランドのロゴを大々的に前面にプッシュする方法より、製品のデザインを追求することができます。
デザインの美しさや、配色、発色などに集中し 芸術的な靴を作り上げます。
そして ソールの部分をクリスチャン•ルブタンの赤で塗ることで
じゅうぶんにブランドのアイデンティティーは健在しますし デザイン自体に影響を及ぼすことがありません。
ロゴありき。ではないデザインに基づくからこそ 美しいものが純粋にできあがります。